最近ではプログラミング学習も一つのブームとなっていますね。
あなたは新しいプログラミング言語を学ぶ時、どんな風に勉強していますか?
「書籍のサンプルコードを打ち込んでいるよ」 「リファレンスだけみて、適当なコードを組んでみてるよ」 「とりあえず知識として参考書を読んでいるよ」 「プログラミングスクールに通ってしっかり学んでいるよ」
人によって、また仕事や趣味など目的に応じて、
学習方法は様々あるかと思います。
最近ではプログラミン学習の需要増からか様々なサービスが登場し、
学習方法の選択肢が以前にも増して選び放題です。
そんなサービスの一つである最近話題の「Progate」ですが、
興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では筆者が実際にpythonを学んでみた感想をお伝えしたいと思います。
最初の一歩を学ぶにはオススメ!
もっと深く学びたければ他の手段も検討すること!
○良いところ
- 学習用に環境構築が不要ですぐに学べるスピード感
- 参考書一冊の値段よりも安い月額料金で、多くの言語を学び放題
○もうちょっとなところ
- 深い内容まで学ぶには、別の手段の検討も必要
目次
Progateとは
どんなサービスか詳細を知りたい方は、上記のリンクからprogateのウェブサイトをご確認ください。
ざっくり言うと、こんなことができます。
- ウェブ系のプログラミング言語をウェブサイト上で学ぶことができる!
- コーディングから実行までがウェブサイト上で完結できるため、
自分のパソコン等に環境構築をする必要がない
- レッスンスライドを見る→コードを書いて実践、を細かく繰り返すため、
一つ一つの内容を確かめながら進んでいける - 定額料金(¥980/月)で、用意されている全てのレッスンが受講可能
- コーディングから実行までがウェブサイト上で完結できるため、
プログラミングの学習を始める上で一つのハードルになるのが環境構築です。
普段ターミナルなど使用したことがない方にとっては、
言語のパッケージをインストールするだけでも一苦労かと思います。
progateであればウェブサイト上で全て完結しますので、
学びたいと思ったら環境構築することなくすぐに学習を開始できます。
このスピード感はとても便利だと思います。
もちろん自分の環境でじっくり試したい場合もありますよね。
そんな時はいくらでもスライドの復習ができますので、レッスンで習ったことを自宅環境で再度実践するというような使い方も可能です。
progateで用意されているレッスンはHTML/CSSからPython、Rubyなど、
主要なウェブ系言語は一通り用意されています。
言語ごとにレッスン料を払うのではありませんので、
¥980/月を払えば気になる言語をいくらでも受講できます。
上で書いたように環境構築も必要ありませんので、例えばPythonとHTML/CSSの知識をつけたいと思えばその両方をすぐに学ぶことが可能です。
仕事で直接使わないけれど教養として学んでおきたい、
そんな人にとっても非常に使い勝手が良いサービスと言えるでしょう。
また、まずは無料で試したいと言う方でも無料コースがありますので、
どんなサービスなのか実際に触れてみることができます。
無料でも各言語の初回のレッスンは受講可能ですので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
実際にprogateでPythonを学んでみました
私は普段、組み込み系のソフト屋さんとして主にC言語を使用しています。
C言語意外では業務で使用する簡単なツール作成にPerlやVBAを使用します。
Pythonは興味があるものまだ未経験です。
Pythonを学ぶことで上記のツール作成言語の置き換えを考えています。
またゆくゆくはウェブアプリ作成まで発展できればとも思います。
無料コースであっても、会員登録は必要です。
メールアドレスとパスワード、それと表示用のニックネームを入力すればOKです。
また以下のアカウントをお持ちの方は、アカウントを連携して登録することも可能です。
・Google
・Facebook
・Twitter
登録すると、メールアドレスの認証のために事務局からメールが届きます。
メールに記載のURLにアクセスすれば、会員登録は完了です。
ここまでくると、無料コースのレッスンを受講することができます。
Pythonコースは5つのレッスンと、1つの記事(環境構築を説明するコラム)で構成されています。
無料コースで受講できるのはレッスン1のみ。
レッスン1は本当に基礎中の基礎なので、変数の使い方やPrint文の使い方などが中心です。
・Print文の書き方をスライドで理解する→実際に書いてみる
・変数の書き方をスライドで理解する→実際に書いてみる
といった形で進みますので、1つ1つの項目に対しすぐにコードを書いて実践することができます。
一通りスライドで座学した後にまとめとしてコード実装する訳ではないので、
プログラミング言語に初めて触れる方でも戸惑いなく進めることができます。
他言語を学んだことがある場合だと一瞬で終わる内容ですが、
構文の違いを覚えるためにはざっとやってみると良いと思います。
私の場合、C言語との構文の違いが目新しく感じるところです。
簡単な構文でも書いて実行して慣れる、というのが大事だなと思いました。
実装パートでは、実際にお題に沿ってコードを記載していきます。
実装の手順はこんな感じです。
- お題の内容に沿ってソースコードを実装する
- プレビューウインドウで、実装したソースコードを実行する
- お手本の実行結果と比較する
- お題通りの実行結果が得られたら、ソースコードを確認してもらって次へ進む
ソースコードの実装も、実装したコードの実行も、同じウェブ上で行います。
お題に対してお手本プログラムの実行もできます。
自分が作成したコードの実行結果とお手本の実行結果を比較しながら、
同じ動作になっているかどうかを確認しながら進めていきましょう。
実装が終わったらコードの確認をしてもらいます。
お題に沿った記述、及び動作結果になっていれば合格です。
次の項目に進むことができます。
実装とチェックにでは少しだけ注意する部分もあります。
ソフトウェアなので、同じ実行結果でも実装方法は人それぞれです。
これについてはある程度正解の型が定義されていますので、
動作は同じでもNGとなることもあります。
例えばコンソールから入力した数字を整数型として使用したい場合に、
(1)入力した値を整数型にキャストして変数に入れる
(2)入力した値を文字列として変数にいれて、使用時にキャストする
など方法が考えられます。
機械的なチェックなので融通の聞かない部分もありますので、
そこはそう言うものだと割り切るのも必要ですね。
Pythonのレッスンは全5コースあり、一通り受講を済ませました。
2つ目以降の受講は有料コースにする必要があります。
正直なところ、受講する前は『ウェブ上でプログラムを学ぶのは実行環境も異なるしどうなのかな?』と思っていた部分もありました。
しかし実際受講して、手軽に学べるスピード感はメリットだと感じました。
環境構築といった前準備など面倒なことがなく、学びたいことにフォーカスを当てられるというのは何か新しいことを始める上でとても大事ですね。
『極力面倒を排除してやるべきことに集中する』ことができるため、
progateのシステムはとても魅力的です。
また学習システムとしても、内容を細かく区切って『座学→実装』を繰り返して進めるので、独学でも学びやすい仕組みだと思います。
小さな単位で確実に理解しながら進めるため、特に初学者の方に対しては有効だと思います。
一方で、内容的にはちょっと浅い印象です。
Pythonは全て受講しましたが、これだけで何かできるようになるか(仕事で使えるようになるか)と言われれば、それはNOだと思います。
あくまで最初の一歩として言語の仕組みを学ぶにはとても良いシステムですが、
そこから先もっと深く学ぶためには別の手段が必要ですね。
終わりに
この記事ではプログラミング学習方法として話題のprogateの紹介と、実際にレッスンを受けてみてた感想をまとめました。
これからプログラミングを始める方、広く多言語を学びたい方、仕事で使う言語をしっかり学びたい方、どのような方にとっても学びやすい、非常に良いサービスだと感じました。
+αでローカル環境を構築して復習するなどすれば、レッスンの内容を一通り学習するだけでその言語の基本は身につくのではないでしょうか。
一方で深い学習をするにはちょっと物足りない印象です。
まずはProgateで基礎的な知識を身に付け、その後別の方法でさらに深く学んでいくというのが良いのではと思います。
とは言え気軽に学べるというのはとても大きなメリットですので、
最初の一歩を踏み出したい方はまずProgateで初めてみるのも良いのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。